ガンダムシリーズ全部観るブログ

ガンダムシリーズを見たことない「ごまさば将軍」が1話ずつ観賞して感想を書きます。

アムロがもう一度ガンダムに乗ろうと思った理由とは?救いの女神マチルダ~機動戦士ガンダム 第9話「翔べ!ガンダム」感想

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翔べ!ガンダム

ささくれ立っているアムロ

アムロ「サイド7を出てからこっち、ぐっすり眠ったことなんかありゃしない。そのくせ、眠ろうと思っても眠れないしさ」
フラウ「セイラさんに相談してみようか?お医者さんの卵なんでしょ?セイラさん」
アムロ「うるさいなあ!」

冒頭からささくれ立っているアムロ。満足に寝ることすらできておらず、優しく声をかけるフラウボウにすら強く当たってしまう。フラウボウが呼びに来てもベッドに寝ころんだまま。

親指の爪を噛む癖がアムロにあったのかと唐突な印象も否めないが、こうした癖は大きすぎる不安や恐怖から自分の心を守るための防御反応だ。

自分たちはおとりなのではないか、連邦軍参謀本部は自分たちのことをとうに見捨ててしまっているのではないか、という被害妄想まで出始めている。

アムロのストレスはピークに達している。

参謀本部から無線が!!

ブライト「ホワイトベースは敵の戦線を突破して海に脱出することを望む。それだけです」
リード「助けにも来てくれないのか。おい、話はできないのか、参謀本部と!」
セイラ「無理です。ジオンの勢力圏内では暗号通信だって危険すぎます」
ブライト「将軍達はなんと思っているんだ?」
リード「現場を知らんのだ、戦場を!」

ついに参謀本部と連絡が取れた。セイラの手からメモ紙をパッと取り上げてしまう動作から、ブライトにも余裕がなくなっていることが分かる。

しかし、参謀本部からの連絡事項は「ホワイトベースは敵の戦線を突破して海に脱出すること」だけ。ブライトとリードが憤慨するのも無理はない。

参謀本部ホワイトベースのことを見捨ててしまったのではないかという空気がブリッジ内に漂う。

さきほどアムロが「僕たちはおとりだ」という被害妄想的な考えを開陳していたが、これもあながち間違っていないのではないかと思わせるシーンである。

アムロを認めているブライト

カイ「じゃあほんとのことを言うぜ。なぜアムロリュウだけ俺達の食事より量が多いんだよ」
タムラ「ブライトさんの命令だ。二人を正規のパイロット並に扱えってな」
カイ「俺達だって戦ってるんだぞ」
タムラ「兵隊の食事のカロリーは作業量によって決められてんです!」

前回(第8話)からガンキャノンに搭乗するようになったカイだが、食事の量が少ないことに不満を呈している。アムロリュウの食事量はブライトの命令で正規のパイロット並みの扱いとなっているようだ。

これはブライトがアムロのことを評価し、認めていることを意味している。だからこそ食事の量をパイロット並みにするようにタムラに指示しているのだ。しかし、その食事が悲劇を招いてしまう。

不幸なすれ違い

アムロ「さっきはごめん」
フラウボウ「ううん、いいのよ」
アムロ「一緒に食べよ」
避難民「いいんですか?すみませんね」
フラウボウ「アムロ、ちゃんと食べなければ駄目よ」
アムロ「だったらこんな所で食べさせるな」
フラウボウ「アムロ

カツ、レツ、キッカからトマトをもらい少し精神的に回復したアムロ。フラウボウにも「さっきはごめん」と謝ることもできるようになった。

しかし、アムロはここで避難民の老人が子供の食事を盗み食いするところを目撃する。老人が子供の食事を盗み食いしてしまうほど、ホワイトベースでは食事を満足に支給することもできていない。まことに人の心の荒ぶこと麻のごとしである。

そんな中、アムロは誰よりも多くの食事をもらっている。そしてパイロットとしてこれを食べなければならない。

リュウアムロ、食事は銃に弾を詰めるみたいなもんだ。兵士は食べたくなくても食べなきゃいけない」(第4話)

そんな環境で食事をしなければならないことに居心地の悪さを感じたアムロは、子供を不憫に思い食事を差し出し「一緒に食べよう」という。

しかし、フラウボウから「ちゃんと食べなければ駄目よ」と注意されてしまった。フラウボウは老人の盗み食いを見ていないのでアムロが子供に食事を差し出す理由が理解できないのだ。

理不尽に叱られてしまったアムロは「だったらこんな所で食べさせるな」といって何も食べずに出て行ってしまった。「『食べなければダメだ』というけれど、こんなところで気持ちよく食事なんてできるわけないじゃないか!」ということだ。

この場面、アムロもフラウボウもどちらも悪くない。間が悪かったとしか言いようがない。

ブライトがアムロを評価し食事量をパイロット並みにしている。しかし、アムロはそのブライトのメッセージに気づいていない。それどこかその食事がもとでこうした不幸なすれ違いが積み重なっていく。見ていてとても重苦しいシーンだ。

ホワイトベースを捨てる!?

リード「生き抜くだけなら簡単だよ、ブライト君。ホワイトベースを捨てりゃあいいんだ」

リードがついにホワイトベースを捨てると言い出した。艦長職にある自分が艦を捨てる発言をすることの重みをリードは当然理解しているはずだ。リードは参謀本部からの無線連絡で救援が来ないことを知って心が折れてしまったのかもしれない。

ブライトは反論するが、リードの考えは変わらない。

ここでブライトがパトロールを出すことを提案。唐突な提案だがこのパトロールの狙いはなんだろうか。これまでパトロールを出したことは一度もない。ここの展開はよくわからなかった。

アムロにパトロールを命ずるブライト。しかし、アムロは命令を拒否。

アムロ「パトロールしてわざわざこっちから仕掛けることなんてないでしょう?そうでなくたって僕はしょっちゅう戦わされてんだ、嫌ですよ」

ここまではっきり拒絶され戸惑うブライト。すかさずリュウが「アムロは疲れてるんだ。俺達もアムロをあてにしすぎる。俺とハヤトでパトロールに出よう」といってパトロールに向かう。しかし、これは問題の先送りに過ぎない。

ガルマ自ら出撃!

シャア「ガルマ、君が行くこともなかろうに。」
ガルマ「私には姉に対しての立場だってあるんだよ。家族のいない君にはわからない苦労さ。」

一方ジオン軍。ガルマ自らが出撃するようだ。相変わらずガルマの口から出てくるのは姉のことばかり。

ここで警告音が鳴り響き、パトロールをするコアファイターが捕捉される。

シャア「木馬がパトロールを出すなど初めてだ。弱点があるからこそ我々の動きを知りたがっているんじゃないのかね?」
ガルマ「なるほど。小物を相手にせず本命を叩けばいいという訳か。よし、敵のパトロールを追え」

相変わらずシャアの状況分析は的確だ。他方、やはりガルマはシャアの分析を聞いてそれにのっかっているだけ。

ブライトに殴られるアムロ

アムロ「2度もぶった。親父にもぶたれたことないのに!!」
ブライト「それが甘ったれなんだ!!殴られもせずに一人前になった奴がどこにいるものか!!」
アムロ「もうやらないからな。誰が二度とガンダムなんかに乗ってやるものか!!」
フラウボウ「アムロ、いいかげんにしなさいよ。しっかりしてよ!情けないこと言わないで、アムロ。あっ」
ブライト「俺はブリッジに行く。アムロ、今のままだったら貴様は虫ケラだ。それだけの才能があれば貴様はシャアを越えられる奴だと思っていた。残念だよ」
アムロ「シャア?ブライトさん、ブライトさん!」

アムロを殴ったのはブライトだったのか・・・。長年、頭のどこかに引っかかってたとげがとれた気分である。

ブライトがアムロを面と向かって評価するのは初めてである。しかもその内容は「それだけの才能があればシャアを超えられる」というこれ以上ない賛辞だ。

このブライトの言葉を聞いてアムロの態度が一気に軟化する。これまでやられっぱなしだったシャアに対し「ひょっとしたら自分もシャアのようになれる」、「シャアを越えられる」と初めて意識した瞬間だ。これまで雲上人だった人が自分の手の届くところにいるかもしれない、そういう感覚だったのだろう。

フラウボウ「アムロガンダムに操縦方法の手引書ってあるんでしょ?」
アムロ「えっ?」
フラウボウ「あたしガンダムに乗るわ。自分のやったことに自信を持てない人なんて嫌いよ。今日までホワイトベースを守ってきたのは俺だって言えないアムロなんて男じゃない。あたし」
アムロフラウ・ボゥガンダムの操縦は君には無理だよ」
フラウボウ「アムロ
アムロ「くやしいけど、僕は男なんだな」

ここで追い打ちをかけるようにフラウボウが自分がガンダムに乗ると言い出した。もちろん本気で乗るつもりではないだろうし、ブライトが許可するはずもない。あくまでもアムロの発奮を狙ったものだろう。

しかし「くやしいけど、僕は男なんだな」とまんまとガンダムに搭乗することになるアムロ。フラウボウはこのあたりのアムロのコントロールを心得ているのだろう。紆余曲折はあったがアムロガンダムに乗ることを決意する。

なぜアムロガンダムに乗るのか?

第1話でアムロガンダムに乗りこんだ理由として、父親テム・レイへの反発の要素が大きいのではないかと書いた。

では、一度は「誰が二度とガンダムなんかに乗ってやるものか!」とまで言い放ったアムロが、今回ガンダムに乗ろうと決意したのはなぜか。

今回はシャアを強く意識している。アムロが初めてシャアをライバル視した瞬間といってもいいかもしれない。アムロはライバルに負けないために、ライバルに追いつき、乗り越えるためにガンダムに乗ったのだ。

それは誰かに命令されて、嫌々乗せられるのとは違う。自らの意思で「シャアに負けたくないから」ガンダムに乗るのだ。

ここまでさんざん「ガンダムにはもう乗らない」と言っていたにもかかわらず、シャアを強く意識することでガンダムに乗ることを決意してしまう。その心理は「くやしいけど、僕は男なんだな。」というアムロのセリフに凝縮されている。

まぁ今回はシャアは出撃していないのだが。

なお、このシーンで「殴られもせずに一人前になった奴がどこにいるものか!」とか「男なんだな」といった演出が成立するのは、完全に1979年という時代だったからである。子の令和の時代に同じ演出をしたら間違いなくしらけるし、アムロは発奮することなくますますいじけてしまうだろう。

何かを企むシャア

シャア「しかし見事じゃないか、ガルマ大佐の攻撃ぶりは。親の七光りで大佐になっただけの人物ではないな」
ジオン兵「少佐、よろしいのでありますか?我々は見ているだけで」
シャア「いいだろう。援護が必要なら呼び出すと言っていたし、下手に手出しをするとプライドの高い彼のことだ、あとで怒られるしな。この距離なら無線は使えるんだろう?」
ジオン兵「はあ、ミノフスキー粒子の濃度は変わりませんが、このくらいなら音声は入るはずです」
シャア「それならいいじゃないか。私だってガルマに叱られたくないからな」

褒めているのか、けなしているのかよくわからないセリフである。

シャアは何やらコンセント(?)に細工をしながら、出撃しない理由を説明している。というよりは、ガルマの援護をしない理由を探しているといった方がしっくりくる。

「ガルマが手を出すなと言っていた」とか「必要なら呼び出すといっていた」とか「下手に手出しするとプライドの高いガルマに叱られる」などと言っているが、出撃しない理由としてはあまりにも稚拙というべきだろう。

シャア「(そうか、ガルマは乗らなかったか。彼がガンダムと戦って死ぬもよし、危うい所を私が出て救うもよしと思っていたが)」(第6話)

第6話でシャアは「ガルマがガンダムと戦って死ぬもよし」と思っている。ここでも同様だ。ガルマが撃墜されたとしてもそれならそれでよしと考えているのだろう。

ガンダム、空を翔ぶ!

ブライト「ア、アムロガンダムが空中戦をやっています」
リード「なに?」
ブライト「す、すごい。無線解除だ。セイラ、ガンキャノンガンタンクに指令。ガンダムの着地の瞬間を狙い撃ちされないように援護をさせろ!」

ガンダムの働きぶりに感嘆するブライト。ガンダムの攻撃方法を見てすかさずガンキャノンガンタンクに命令を出す。

ホワイトベースガンダムガンキャノンガンタンクが連携してジオン軍を撃退するシーンは本当に小気味がいい。一体感・連帯感が生まれている。

ガルマの作戦

ガルマ「ガウ、聞こえるか?俺だ。モビルスーツだけを木馬から引き離す。ガウの射程距離に入ったらモビルスーツを撃ち落せ」
アムロ「逃がすものか」
ガルマ「フフフ、ガウのビーム砲の射程距離に入ったとも知らんで。ガウ、撃て、モビルスーツを。聞こえないのか?ガウ、私だ、ガルマだ!どういうことだ?こちらからは確かに発信しているはずなのに」

ガンダムビームサーベルに片翼をやられたガルマだが、ただでは済まさない。ガンダムを引きつけガウのビーム砲で撃墜する作戦に出た。この辺の粘り強さは見上げたものである。

ガンダムはこの作戦にまんまと引っかかってしまうが、ガルマ機とガウとの通信がうまくいかず、結局作戦は失敗に終わる。

作戦失敗の裏にはシャアが施していた細工があるわけだが、ガルマは気づかない。

シャアとガルマのヒリヒリする会話

ガルマ「こんな汚れでは接触不良を起こして当たり前だろう。技師長、懲罰の覚悟をしておけ。貴様も貴様だ」
シャア「そう思うよ」
ガルマ「レーザースコープで戦いは見ていたはずだ。私の連絡がなくても手の打ちようはあったろう」
シャア「だから、ガルマのプライドを傷つけちゃ悪いと思ってな」
ガルマ「私のプライド?」
シャア「ただ見ていろと私に言っただろ?それにガルマの腕なら、あの程度の傷は難なく切り抜けてくれると信じていた」
ガルマ「・・・そりゃあそうだ」
シャア「ま、残念なことは敵の輸送機を撃墜しようとした時、ガルマの機と一直線上だったので撃てなかった・・・すまんな」
ガルマ「いや、わかればいい、シャア」

シャアが細工した結果コンセント(?)が接触不良を起こし、ガルマ機との連絡が取れなかった。そのためガンダム撃破のチャンスを逃してしまった。全部シャアのせいなのに懲罰を言い渡される技師長が不憫である。

ガルマは連絡がなくても砲撃してもらいたかったのだろう。そうなればガンダムを撃墜できたはずだし、これ以上ない大手柄。姉上にも大きな顔で報告できるというものだ。援護をしなかったシャアに対して不満タラタラである。

ところがシャアの切り返しが絶妙だった。「ガルマの腕なら、あの程度の傷は難なく切り抜けてくれると信じていた」とガルマのプライドをくすぐるようなことを言う。

「えっ!?ガルマさんほどの偉大な軍人ならあの場面でガンダムを撃退することはたやすいことですよね?まさか自分のような人間の援護がないと無理だったとか言わないですよね?」ということだ。

ガルマは「そりゃあそうだ」と返すのが精一杯。肥大化したプライドが邪魔をする。

最後の輸送機のくだりも形式的にはシャアが「すまんな」と謝り、ガルマが「わかればいい」と答えているので、シャアが非を認めたかのようなやり取りになっている。

しかし、シャアは「撃墜できなかったのはガルマのせいです」といっているのであって、実態はガルマが責められているのだ。このあたりのシャアのセリフはヒリヒリする。

連邦軍内の頼れる人

チルダ「リード中尉以下のサラミスの乗組員、避難民の病人など35名は引き取ります。ホワイトベースモビルスーツについてはなんの決定も知らされておりませんので現状のままです。なお、今までの戦闘記録はレビル将軍の命令によりコピーを頂きます」
ブライト「しかし、マチルダ少尉、わかりません。なぜ僕らも船も現状のままなんですか?」
チルダ「さあ。レビル将軍ホワイトベースが現状の戦闘を続けられるのなら、正規軍と同じだと言ってました。今は連邦軍だってガタガタなのですからね。私だってレビル将軍の依頼でここまで来ただけです。参謀本部とは関係ありません」
ブライト「で、次の補給は受けられるのですか?」
チルダ「さあ。このジオンの制空権を脱出できれば、なんとか。ともかく、連邦軍にもあなた方を見捨ててはいない人がいることを忘れないでください」

チルダの輸送機から補給を受けるホワイトベース。リード等のサラミスのクルーや避難民の一部も引き取られ台所事情も回復。しかし、誰か連邦軍の偉い人が艦長になるのかと思ったら現状のままのようだ。

チルダはレビルの命令でやってきた、連邦軍参謀本部とは別だという。

参謀本部といえば、この回の前半で「がんばってジオンの勢力圏内を突破してください」という何の内容もない伝言を送ってきていた。

連邦軍参謀本部はこれまで散々登場して来たダメダメな連邦軍という位置づけであろう。

対照的にレビル将軍以下マチルダ隊は、ダメダメな連邦軍の中で「できる人たち」「頼れる人たち」という位置づけだ。

レビルやマチルダホワイトベースのためにかなり大きなリスクを冒している。ジオンの勢力圏内のホワイトベース接触するだけでも困難を極める。現にシャアのガウに狙われていたわけで、ガルマ機がいなければ撃墜されていたであろう。

こうしたリスクを冒してでもホワイトベースの救援を考える頼れる人たちだ。

前半パートで自分たちはもう見捨てられているのではないかという嫌な空気が漂っていたホワイトベース。マチルダの「連邦軍にもあなた方を見捨ててはいない人がいることを忘れないでください」という言葉は心強い応援だろう。

救いの女神マチルダ

このシーンでマチルダに後光が差しているのは夕日が照らしているからだけではない。ホワイトベースが地球に降下して初めて接触した連邦軍クルーだ。ホワイトベースのクルーには本当に救世主に見えたことだろう。いわば救いの女神だ。

ナレ―ション「一瞬の香りを残してマチルダは去った。アムロにとって、それは始めて知った女性の香りであったのだろう」

もう一つ理由を挙げるとすれば、アムロはマチルダに一目惚れしている。フラウボウが「べーっ」っと舌を出すのも含めてこのシーンは富野由悠季の一目惚れの演出なのだ。

第9話の感想

この回は何といってもブライトの鉄拳制裁と「親父にもぶたれたことないのに!」が印象的だ。「殴られもせずに一人前になった奴がどこにいるものか!!」という発言ややたら「男」を根拠にする演出にも時代を感じる。

また、食事にまつわるアムロと周囲の気遣いの不幸なすれ違いは本当に間が悪いとしか言いようがない。しかし、それが確実にアムロを追い込んでいっている。その丁寧で細かい演出は見事である。

チルダの補給部隊との接触ホワイトベースにとってまさに僥倖だった。武器弾薬や食料も補給を受け、避難民も一部引き取ってもらえたホワイトベース。計算上はまだ50人以上は避難民がいるはずだが、身軽になったことに違いはない。

果たしてガルマの勢力圏内から脱出することはできるのか。

「ガルマ散る」とネタバレ炸裂の次回予告が気になってしまったが、重要なのは「散り際」である。ガルマとてザビ家の人間。どのような死に様を見せてくれるのか期待である。